ジャパニーズ12-2
このカテゴリ冒頭でも少し触れましたが、チェーンメイルは古くから世界中の様々な地域で生まれ、
戦いや生活のなかで独自の技法、スタイルが受け継がれているようです。
ジャパニーズはその名のとおり、日本の伝統的な鎖帷子をもとにアレンジが加えられていて、
平たくシート状に編むことができます。
まずは代表的なものをご紹介します。ゴールド大 シルバー小 と色分けしました。
(使用しているリングは線径1.0-外径6.0 線径0.8-外径4.5です。)
大小2個ずつのリングを重ねてつなぎ、小リング2個に別の大リングを2個をつなぎあわせます。
一方の大リングに別の小リングを2個、その小リングに大リングをつなぎます。
このメイルではすべて2個ずつダブルでリングを重ねて組み合わせます。
となり合わせている大リングを小リングでつなぎとめて、またあらたに次の大リングを小リングでつなぎます。
左右の大リングの間にも大リングをつなぎ、となり合わせた大リングは小リングで固定していきます。
大リングを小リングでつないでは、となり同士の大リングを小リングでくくることの繰り返しです。
このように三角形に広がっていくジャパニーズ12-2(基準のARは5.5と2.8)が代表的ですが、右の画像のように
四方に広げるジャパニーズ8-2(基準のARは4.0と2.8)もあります。
大リングをシングルで組むジャパニーズ12-1デジタル画像とレシピもご参考になさってください。
ここではダブルのリングで頑丈につなぐ形をご紹介しましたが、リングを重ねずにシングルで組むこともあります。
数字はフルで組んだときに中央部分の大リングに繋がれる小リングの数を表していて、
作品により3-1、4-1、6-1、8-1など、またそれらをアレンジして多くのデザインが生み出されます。
1個ずつのリングで組むと少しはかなげで優しい印象となり、ハナグサリとも呼ばれます。
ジャパニーズはこのようにピアスの一部に利用することもできますし、シート状に組めるのでいろいろな作品に
生かせます。こちらは大きなリングはシングル、小さなリングはダブルでつないだデザインです。