ジャンプリング(丸カン)の開閉
チェーンメイルの基本となるジャンプリング(丸カン)の開閉をご説明します。
最大の注意点は決して左右に口を開かないこと! きれいに閉じないばかりかせっかくの真円がくずれてしまいます。
メッキなどコーティングされていても無垢素材であってもリングの表面にキズがはいらないよう、プライヤーの先端は
ボンドやツールマジック、身近なセロハンテープを巻き付けたりして保護されることをおすすめします。
サイズは異なりますが、ネックレスやブレスレットの金具の付け替えや修理の際も同様に丸カンを開閉します。
その場合は先の細いプライヤーと小さな丸カンを使用します。(100円ショップでも入手できるものも)
ジャンプリングの持ち方
ジャンプリングの切れ目に近いところを持ちましょう。
右の写真のように切れ目から離れた部分を持って開閉すると、不安定で輪が歪む原因となります。
大きなジャンプリングを扱う際はフラットノーズプライヤーの縦の面を利用して接するエリアが長くなるよう工夫します。
リングのサイズにより異なりますが開き巾は概ね3~5mm、開きすぎると元の真円に戻りにくくなってしまいます。
リングオープナーを使用する場合
あらかじめリングを開いておくと作業能率があがるのでリングオープナーを利用すると便利です。
利き手ではない方の親指か人差し指にオープナーをはめ、ワイヤーの線径に合った巾の溝に
リングを入れてひねります。(左利きの方は写真と左右逆に道具を持ちます)
プライヤー2本で開くより手間がかかりません。
プライヤー2本使用の場合
リングの切れ目を真上にして左右をプライヤーでつかみ、手首を上下にひねってスライドさせるように開きます。
一般的に右利きの方は右の写真のように開くでしょう。
左利きの方が開くとこの写真のようになると思います。
どちらでも楽なほうでかまいません。
ジャンプリングの閉じ方
閉じるときは切り口の左右をフラットノーズプライヤーで持ち、スライドして両端をこすり合わせるように近づけ、
カチッと音がするくらいに一度すれちがってから戻して慎重にピタッと合わせます。
リングを閉じたときにワイヤーの断面がまったく見えずピッタリ合っているかどうかで仕上がりに差が出ます。
断面の一部が見えるとカット面が不自然に光ってしまいます。
いずれの場合も数をこなすことで速くきれいにできるようになるでしょう。
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